農家訪問(小松農園さん)

NCLのフードディレクターの長尾さんに小松農園さんに連れていって頂きました。今治造船の子会社でゴルフ場だった土地の一部を農地として有機JASを取得して農業をされているとのことでした。

現在8年目で数年前からやっと軌道に乗ってきたとのことですが、現在でも販売先の確保が難しいとのことです。先日の加工センターの時と同じように県外に出荷すると送料も高くなるため、消費地の近隣で品薄にならない限りなかなか難しいそうです。

有機農業という枠組みで考えた時に、物流と地産地消というのは重要なキーワードになりそうというのを再認識しました。

限られた農地の中で売上を確保するために単位面積当たりの売上を意識されているとのことで、人参が結構優秀みたいです。

有機栽培の方法というのはそれなりに確立されつつありますが、市場の需給と生育のタイミングが合わないとせっかく育てても廃棄になってしまうケースもあるらしく、非常に難しい問題だなと思いました。

現在の飽食の日本においては農業においていかに需要に供給がマッチさせられるかを意識することが大切という当たり前の現状を再確認しました。

契約栽培の場合も出来なかったときの信用面でのリスクが大きいため、余分に作らざるをえず、余った野菜をどうするかという問題があるとのことです。

自然を相手の商売で様々なリスクを取って圃場で日々奮闘している農家さんに私達の食が支えられているという現状を再確認しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です